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歯周病

歯周病が動脈硬化を引き起こす?~糖尿病・心疾患・脳梗塞・認知症など重篤な病気との関係~

皆さん、こんにちは。
京田辺市の「いのくま歯科クリニック」です。
 
歯周病は歯ぐきがブヨブヨになる、歯が抜けてしまうといったお口だけの病気だと思っていませんか?
成人の約8割が発症しているといわれている歯周病。
なんと、お口の中だけではなく、動脈硬化などの重篤な全身疾患と深いつながりがあるのです。
 
令和2年の人口動態統計調査では死因は1位がん、2位心疾患、3位老衰、4位脳血管疾患、5位肺炎と発表されました。
がんと肺炎を除く上位の疾患は、歯周病菌によって起こる可能性のある病気なのです。
今日はそんな「歯周病菌」についてお話していこうと思います。
 
 

歯周病菌ってなんだろう

むし歯は黒くなったり、穴が開いたり、痛みがでてきますよね。
歯周病は自覚症状がない間にじわじわと進行していきます。
歯周病菌はどこに潜んでいるかというと、歯に付着している歯垢(プラーク)の中に存在します。
色は白や乳白色でわかりにくいですが、お口の中がネバネバしたり、舌で触るとザラザラします。
歯垢はうがいでは取れないので、毎日の歯磨きがとても大切です。
歯の隙間の磨き残しは、歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなども一緒に使うといいですね。
ここで取りきることができないと、「歯肉炎」という歯ぐきに出血や腫れといった炎症が生じ、さらに進行することで歯を支える骨すらも溶かしてしまう「歯周病」へとつながるのです。
 
 

歯周病菌が、どのように全身へ?

動脈硬化は、今までは不規則な食生活などの生活習慣が原因とされてきましたが、歯周病菌も原因の一つということが近年明らかになってきました。
お口の中で、出血などの炎症を起こすと、歯ぐき中の血管に歯周病菌が入り込み、血液によって全身をめぐっていきます
歯周病菌は毒素を出すので、その刺激で全身に血液を送る太い血管の内側に糊状のかたまりが溜まっていき、血液の流れを悪くしてしまい、動脈硬化を引き起こします。
この動脈硬化が脳で起きると脳梗塞などの脳血管疾患、心臓で起きると狭心症や心筋梗塞などの心疾患になってしまうのです。
 
他にも、血糖値を下げる働きのあるインスリンの分泌を妨げてしまい糖尿病の原因にも。
脳に毒素が到達すると、認知症の原因とされているアミロイドβという物質の増加を促し、記憶力が低下して認知症のリスクも高くなります。
 
 
歯周病は誰しもがかかる病気です。
毎日の歯磨きも大切ですが、歯ブラシで取りきることのできない細菌の膜や、歯石などを専用の機械で除去し、定期的にクリーニングすることでリスクを大幅に減らすことができます。
 
いのくま歯科クリニックでは、保育士が在籍し、キッズスペースやベビールームを完備しておりますので、お子さんがいらっしゃる方も来院しやすくなっております。
ご自宅での歯磨きのコツなどもお伝えしますので、お気軽にご相談ください。